環境監査
社内環境監査
当社グループは、国内グループの各製造事業所に対し、環境監査を定期的に実施しています。環境監査は、設備・廃棄物・危険物などの管理状況、条例や法規制の遵守状況に加え、環境負荷の低減活動の監査も行いますが、必要に応じて指導や支援も行い、各製造事業所の環境保全活動の標準化とレベルアップを図っています。
2015年度の環境監査
フジクラ | 佐倉事業所、鈴鹿事業所、沼津事業所、石岡事業所 |
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関連会社 | フジクラ電装(株)、第一電子工業(株)、(株)東北フジクラ、(株)フジクラコンポーネンツ石岡事業所、協栄線材(株)石岡工場、(株)ビスキャス石岡工場、沼津熔銅(株)、(株)シンシロケーブル、武蔵金線(株) |
当社佐倉事業所 |
第一電子工業 |
シンシロケーブル |
武蔵金線 |
環境会計
当社グループでは、環境保全活動の効果を定量的に評価するツールとして、環境省「環境会計ガイドライン」(2005年版)に準拠した環境会計を開示しています。このツールにより環境保全に関わる費用や効果を把握し、改善効果を評価し活用しています。
■対象範囲
当社及びグループ会社19社
■対象期間
2015年4月から2016年3月
■コスト
(単位:百万円)
項目 | 投資内容/取り組み内容 | 投資 | 費用 |
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事業エリア内コスト (公害防止コスト、地球環境保全コスト、資源循環コスト) |
排ガス洗浄装置修繕費・維持管理費、排水処理装置修繕費・維持管理費、LED・Hf照明、フロン回収・破壊、母材製造能力向上、屋根断熱塗装、廃木ドラム再資源化 | 280.4 | 1,311.7 |
上下流コスト | 有害物質規制情報配信、撤去ケーブル解体費等 | 0.0 | 18.7 |
管理活動コスト | ISO審査費用、図書・教育費、展示会出展費用、緑化費、環境測定費等 | 1.6 | 243.7 |
研究開発コスト | 新製品 R&D | 216.1 | 959.7 |
社会活動コスト | フジクラ木場千年の森管理等、事業所周辺の美化活動参加、地域団体への支援 | 0.0 | 11.8 |
環境損傷対応コスト | 大気汚染負荷量賦課金、地震保険等 | 0.0 | 39.5 |
合 計 | 498.1 | 2585.1 |
■効果(実質的効果のみ、推定的効果は含まない)
公害防止、地球環境保全効果 | 28.2 |
資源循環効果 | 733.0 |
上下流効果 | 0.1 |
管理活動効果 | 0.0 |
研究開発 | 0.0 |
社会活動効果 | 0.0 |
合 計 | 761.3 |
事業活動に伴う環境影響
2015年度の当社および国内グループ各社の事業活動を通して環境に与えた主要な影響を示します。
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環境教育
当社グループは、社員一人ひとりが省エネルギーやリサイクルなどの省資源活動に取り組み、さらに日常の業務を通じて地球環境保護に努めるよう、全社員に対する環境教育を実施しています。新入社員研修で行う環境講座、事業所でのOJT、事業所・部課単位のISO14001教育、業務にかかわる専門的な教育等々を定期的に行い、環境への意識の向上を図っています。
本社
本社/環境活動勉強会
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事業所
佐倉事業所/環境緊急対応訓練の実施
当社佐倉事業所環境安全課は、緊急事態を想定して1回/年に緊急対応訓練と手順の確認を行っています。2015年度は、11月30日に富士資材加工と協同で、屋内危険物貯蔵所での廃油漏洩を想定した訓練を行いました。訓練では、水を廃油に見立てて実際に即した漏洩状況を作り、土のうを用いて防ぐ訓練を実施しました。その結果、廃油漏洩にも確実に対応でき、適正な手順も確認することができました。今後は、トラブルゼロを目指しながらも、万一、トラブルが発生した時には迅速確実に対処することができます。
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沼津事業所/2016年度新人環境教育
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石岡事業所/環境自覚教育
石岡事業所は、事業所内にあるグループ会社の依頼で、新入社員の環境教育(環境自覚教育)を行っています。環境教育では、新入社員の配属先での業務内容に合わせて、環境方針の説明等を行っています。具体的には、作業者自身が効率よく作業を行うことで、環境にプラスになることは何か、手順通りやらないと周りにどのような影響を与えるのか、自分たちの仕事をどうすれば地域環境にプラスとなるのかなどです。
グループ会社
第一電子工業/新入社員への環境教育
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フジクラソリューションズ/廃棄物処理の教育
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沼津熔銅/緊急事態対応訓練
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法規制の遵守
法規制の遵守
法規制を遵守することはもとより、より厳しい自主基準値を設定し、日々の監視、定期的な測定、環境監査などを実施することで、大気や水系への化学物質などの排出を削減しています。また、設備の維持管理を強化し、設備対策などを事前に実施することで、自主基準値を超えることがないよう管理の徹底を図っています。
法規則遵守の結果(2015年度の違反有無)
2015年度は、グループ会社1社において潤滑剤を含む水の事業所外への流出が発生しました。直ちに関係各所へ通報すると共に、指示に基づく流出防止処置を行いました。当社グループは、これまでの日々の定期的な監視では発見の遅れがあることから、今後の流出防止対策としては、排水の常時監視を行います。また、他のグループ会社においても発生リスクの再調査を行い、流出防止対策を行いました。
主な関連法
公害防止体制整備 | 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律 |
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土地利用 | 工場立地法・都市計画法 |
大気汚染 | 大気汚染防止法、特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律 |
水質汚濁 | 水質汚濁防止法、下水道法 |
騒音・振動・悪臭 | 騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法 |
土壌汚染 | 土壌汚染対策法 |
危険有害物質 | 毒物および劇物取締法、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法) |
従業員の安全 | 労働安全衛生法(特化則、有機則)、消防法(危険物関係)、高圧ガス保安法 |
地球温暖化防止 | 地球温暖化対策の推進に関する法律、エネルギーの使用の合理化に関する法律、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律 |
廃棄物 | 廃棄物の処理および清掃に関する法律、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB廃棄物特別措置法) |